継承への布石

日本の絶滅音楽を考える

彈眞空

2025-08-03 07:36:13
2025-08-03 07:39:11
目次

彈眞空(だんしんくう)

彈眞空

1955 東京生まれ。幼少より和洋様々な楽器に親しむ。

1973~75 尚美高等音楽院(現・尚美ミュージックカレッジ専門学校)・ミューズ音楽院に於いて、ジャズギターを渡辺香津美に師事。

1978~81 プレクトラム系ギターの基礎を高柳昌行に師事。

1978~85 ミューズ音楽院(現・専門学校ミューズ音楽院)のギター科および音楽理論科の講師就任と同時に Improvised Music の Live 活動を開始。

1985 高橋空山の比類なき記録『竹の響き』を聴き、その妙音に魅せられ一切の音楽活動を中止、普化宗尺八に没頭。暗中模索のなか、独学で独自に音色や旋法の研究、地無し尺八の製管も始める。

1987~88 ネパール・インドへ尺八行脚敢行。帰国後、空山の高弟・藤由越山に師事。

1991~94 スペース仙川企画に参加。薩摩琵琶の吉田央舟と語り芝居の佐月梨乃と共に全国各地で公演。普化宗尺八「地無し延べ管」と「一節切」の製作講習会を企画・実施。

1996~ 普化宗尺八楽の理念としての原形を求めて、仏教寺院での吹禅開始。

 吹・作・創(演奏すること、その楽器を自ら作ること、温故知新による曲の煉り直しと創作)一体不可分を提唱。

2003 地無し尺八専門の製作工房を開設。普化宗尺八、三節切、一節切、洞簫尺八、古代尺八等を系統的に研究・製作・販売。

2018 ワールド尺八フェスティバル 2018 ロンドンに招かれ、演奏(源雲界傳・阿字観)とレクチャー(普化宗尺八の特殊性について)を行う。

2020~ 耳コピーの手引書『採譜のすすめ』と『普化僧・薦僧・虚無僧史観』の執筆。

2025 絶滅危惧種音楽を未来へ「繋ぎプロジェクト」への参加。

CD は、授記音聲曼陀羅「虚空」(1998)・「鈴慕」(2003)・「霧海篪」(2008)

 「彈眞空 竹の響き」~未来に託す七つの試み~ EBISU-21(2020)

 https://kojimarokuon.com/products/ebisu-21

現在、普化宗尺八黎明~草創期の形と音色の復元作業に取り組んでいる。

普化宗尺八「地無し延べ」二尺管

◇ ダン・アート企画 / 地無し管工房代表

◇ 虚無僧研究会終身会員

◇ 一般社団法人東洋音楽学会正会員

この記事を書いた人

絶滅危惧種コンサート制作委員会

絶滅危惧種音楽を未来へ「繋ぎプロジェクト」全7回 〜文政5年の八橋流と、明暗調律(九半割)の普化宗尺八・当道が伝承した平家と共に〜 <演奏者> てん・仁智(じんち):八橋流箏曲 田中奈央一(たなか なおいち):平家 彈眞空(だん しんくう):普化宗尺八 絶滅危惧種コンサート制作委員会事務局連絡先 redlist_concert@atelier-canon.jp